令和4年度 釧路赤十字 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1794 249 144 245 469 637 969 1313 833 247
釧路市の人口は人口減少の影響もありおよそ159,000人で、65歳以上の人口割合35.4%と高齢化も進んでおります。
表中には令和4年度に当院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みに集計したものを示しております。
高齢化が進展している状況において、当院の患者数の傾向としましても60歳以上の患者が多く占めており、全体のおよそ50%を占めております。
また、当院は総合周産期母子医療センター及び釧路・根室地域の小児救急医療拠点病院の指定を受けております。そのため、少子高齢化の中にあっても、新生児や小児の占める割合が大きいことも当院の特徴であり、10歳未満の患者数は全体の26%を占めております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 64 18.70 13.61 10.94% 77.53
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)-手術なし-処置1:0-処置2:1あり-副病:0-0 59 19.97 14.28 6.78% 62.61
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 42 8.91 5.70 0.00% 58.38
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:0-0 41 14.95 11.77 7.32% 66.80
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 39 12.23 14.67 5.13% 62.41
当院には糖尿病専門医・リウマチ専門医・腎臓専門医がおり、専門性の高い医療を提供しております。
令和4年度は腎臓又は尿路の感染症等の症例が64件と最も多く、次いで2型糖尿病の症例が59件、ウイルス性腸炎、慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全疾患、重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患に関する症例数も上位を占める結果となった。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 411 6.90 6.13 0.00% 0.00
030270xxxxxxxx 上気道炎-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 135 4.69 4.79 0.00% 2.90
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 124 4.77 5.70 0.00% 3.65
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 120 5.71 5.89 0.00% 1.94
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 65 9.95 10.92 0.00% 0.00
当院は総合周産期母子医療センター、釧路・根室の小児救急拠点病院の指定を受けております。
NICU(新生児特定集中治療室管理室)を有しており、専門性の高い医療を提供しております。
更に、4B病棟は小児科病棟となっており、釧路・根室地域における小児・周産期医療の中心的な役割を担うべく、体制を整えております。
分娩の高齢化に伴い、早産児が増加傾向にあるという背景の中で、当地域では、分娩を取り扱う医院が存在せず、当院含め2つの総合病院のみという特異的な環境である一方、リスクの比較的低い妊娠経過の方も総合病院産婦人科で経過を観察しており、且つ当院産婦人科の妊娠初期からの管理及び妊娠期の管理水準の向上を反映し、超低出生児等の長期入院を要する新生児はほとんど認められておりません。
小児では、予防接種水準の向上により、細菌性髄膜炎・菌血症の他細菌性肺炎や中耳炎などの気道感染から生じる疾患が減少したため、細菌感染による入院患者数は減少している一方、喘息や喘息性気管支炎等の細菌感染を伴わない疾患の比率が増加しております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:6あり-副病:0-0 104 3.19 4.44 0.00% 71.82
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 66 4.82 4.59 1.52% 66.98
060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:5あり-副病:0-0 38 3.13 4.24 0.00% 68.68
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 33 7.64 9.99 0.00% 64.88
060335xx02000x 胆嚢炎等-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし-0 26 6.96 6.93 0.00% 52.85
消化器、呼吸器、乳腺・内分泌を中心とし、疾患としては悪性腫瘍が中心となりますが、急性期疾患や外傷にも対応しております。
令和4年度は結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍の化学療法が104件+38件と上位3位で最も多く、鼠径ヘルニアが66件、乳房の悪性腫瘍も乳房部分切除33件と上位を占める結果となしました。マンモグラフィやエコー(超音波)検査、エコー下穿刺細胞診検査等を併用することで早期発見に努めています。
外科医師の多くは、日本乳癌学会認定医・検診マンモグラフィ読影認定医の資格を有しております。さらに、マンモグラフィの担当技師は検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師の認定を有する女性スタッフが実施しております。
また、虫垂炎などの救急疾患にも対応しており、手術に関しては、低侵襲で早期の回復が期待できる鏡視下手術を積極的に取り入れ、患者さんの負担軽減に努めております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 61 48.16 26.42 14.75% 83.18
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 24 33.46 22.44 0.00% 73.75
160760xx97xx0x 前腕の骨折-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:なし-0 22 5.18 4.86 0.00% 66.05
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)-腱縫合術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 12 21.67 13.19 0.00% 37.42
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 10 26.70 15.60 0.00% 71.30
高齢者に多くみられる股関節大腿近位骨折や胸椎、腰椎以下骨折や、前腕・肘・膝等の外傷が多くみられております。
整形外科では、専門分野が細分化されている背景から、脊椎疾患など当院医師の専門性を活かした診療を行うことはもちろん、肩関節や膝の変性疾患等など、大学医局や関連病院の協力のもと、日々診療にあたっております。
また、整形外科疾患は高齢者が多いことやリハビリ実施の必要が高い特徴があります。当院では平成27年2月に地域包括ケア病棟を導入し、集中的なリハビリ実施をはじめ、その他在宅復帰への支援を重点的に実施する体制を整えました。整形外科については手術終了後、地域包括ケア病棟にて在宅復帰への準備を支援させていただく患者さんが多いことも特徴となっております。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍-腹腔鏡下腟式子宮全摘術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 111 5.72 5.98 0.00% 44.21
120010xx99x70x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:7あり-副病:なし-0 86 2.97 4.08 0.00% 61.63
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:4あり-副病:なし-0 83 3.59 4.27 1.20% 59.70
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍-卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 72 5.60 6.04 0.00% 50.35
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍-子宮頸部(腟部)切除術等-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 58 3.03 3.02 0.00% 44.02
悪性腫瘍に対しては、根治手術を含む集学的治療を行っております。また、良性疾患の手術の多くを、鏡視下にて実施しております。
一方、当院は総合周産期母子医療センターの指定を受けており、上記データには正常分娩は含まれておりませんが、釧路医療圏はもとより、根室医療圏からの分娩も多く受け入れており、産科領域では広大な道東地域において中心的な役割を担っております。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-両眼 320 6.09 4.67 0.31% 74.23
020160xx97xxx0 網膜剥離-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-片眼 98 18.61 8.05 0.00% 57.60
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-片眼 63 5.18 2.63 0.00% 69.83
020220xx99xxxx 緑内障-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 59 7.09 3.05 0.00% 69.76
020240xx97xxx0 硝子体疾患-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-片眼 36 12.92 5.07 0.00% 72.36
当院医師の専門性及び連携医療機関の協力のもと、網膜剥離、糖尿病網膜症、加齢黄班変性といった網膜硝子体疾患、緑内障そして白内障といった眼科領域疾患のほとんどを網羅していることが大きな特徴であります。
なかでも、白内障・網膜硝子体疾患は圧倒的な患者数・手術件数を誇っております。
なお、診療科別主要手術別患者数の項目についてもご参照ください。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患-経尿道的尿路結石除去術-処置1:0-処置2:0-副病:なし-0 67 4.30 5.29 0.00% 63.70
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:0-0 39 2.00 2.45 0.00% 71.33
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 15 5.40 6.85 0.00% 76.47
110070xx03x20x 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置1:0-処置2:2あり-副病:なし-0 14 5.79 6.66 0.00% 70.00
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 12 11.42 13.61 8.33% 72.25
結石に対する治療としては、尿管鏡を用いて結石を除去する経尿道的結石除去術(f-TUL)を主に実施しており、令和4年度は67件となりました。また、前立腺の悪性腫瘍の前立腺生検法が39件、膀胱腫瘍・膀胱悪性腫瘍についても15件と多くの症例数を実施しております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - 19 1 8
大腸癌 17 42 102 87 15 86 2 9
乳癌 33 33 - 16 - 37 1 8
肺癌 - - - - - - 1 8
肝癌 - - - - - - 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
表は、UICC(国際対がん連合)のTNMから示される病期分類による患者数を示したものです。
StageⅠが早期でStageが挙げるにつれ、病期が進行していることを示しています。
また、「初発」とは、自施設において、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合を指します。一方、「再発」とは、自施設・他施設を問わずに初回治療が完了した後、自施設にて診療した場合や、治療がん寛解後に局所再発・再燃又は新たな遠隔転移をきたした場合です。
当院は胃癌・大腸癌は幅広い病期に対応し、診療を行っております。また、乳癌については、治療はもちろんのこと、マンモグラフィやエコー(超音波)検査、エコー下穿刺細胞診検査等を併用することにより、早期発見に努めています。
なお、データの集計上ハイフン(-)は患者数が10未満のため、明記しておりません。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 67 24.09 80.22
重症 27 21.37 81.56
超重症 13 30.46 84.62
不明 - - -
市中肺炎とは、病院外で生活していた人に発症する肺炎です。
本表は、以下のA-DROPスコアを用いた成人の市中肺炎を重症度別に分類したものです。
・A(Age)       :年齢~男性70歳以上・女性75歳以上
・D(Dehydration) :脱水~BUN21mg/dl以上または脱水あり
・R(Respiration) :Spo2が90%以下(Pao2が60Torr以下)
・O(Orientation) :意識障害あり
・P(Pressure))  :収縮期血圧90mmHg以下
なお、データの集計上ハイフン(-)は患者数が10未満のため、明記しておりません。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 2 17.50 85.00 0.00%
その他 2 27.00 78.00 0.00%
脳梗塞は脳の血管が詰まることにより、脳組織が壊死してしまう病気です。
表にある傷病名は脳梗塞の病型別に分類したものですが、当院には該当する診療科がないため、患者数がいずれも10未満であるため、表中に表現されておりません。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 21 1.05 1.29 0.00% 64.24
K654 内視鏡的消化管止血術 11 3.36 14.09 18.18% 76.27
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) - - - - -
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 - - - - -
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 - - - - -
当科で行われる手術は消化管腫瘍や消化管出血に対しての内視鏡的治療がほとんどです。また、胆石症や総胆管結石症での内視鏡的手術も行われております。抗がん剤治療や経口摂取に問題のある患者の栄養投与経路として埋め込み型カテーテル装置の留置も当科で必要とされることの多い手術ですが、実際には外科にて実施しその前後の管理を内科で行っています。本データの集計上、内科に件数が計上されておりますが、ある疾患に対して、複数の診療科が連携して治療を行っていることを示しているものと言えます。なお、データの集計上ハイフン(-)は患者数が10未満のため、明記しておりません。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 26 0.00 15.00 0.00% 0.00
K300 鼓膜切開術 24 2.67 3.54 0.00% 1.29
K7151 腸重積症整復術(非観血的なもの) - - - - -
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) - - - - -
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 - - - - -
生まれてくる赤ちゃんの約10%は、出生時に呼吸開始のために何らかの助け(呼吸の刺激や吸引など)を必要としています。
そこでアプガースコアという判断基準に基づき判定を行い、新生児仮死蘇生術を実施します。新生児仮死蘇生術とは、保温や気道確保・呼吸管理を行うことです。
当院の新生児仮死蘇生術は(仮死第1度のもの)に関しては、令和4年度は26件ありましたが、当院の令和4年度の分娩件数は803件であり、その発生率はおよそ3.2%と低く、当院産婦人科の妊娠期からの管理も含め、質の高い周産期医療を提供することを目指しております。
また、鼓膜切開術についても、予防接種の導入による細菌感染症の減少傾向に伴い、件数としては多くはありません。
なお、データの集計上ハイフン(-)は患者数が10未満のため、明記しておりません。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 64 1.00 2.69 1.56% 65.50
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 27 2.11 4.26 0.00% 52.11
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 26 1.15 5.04 0.00% 65.69
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 26 0.77 3.39 0.00% 65.58
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 18 3.39 11.33 0.00% 71.00
令和4年度の最も多かった症例は腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術は64件で、鼠径ヘルニアは下腹部手術歴がある患者さんを除き、積極的に腹腔鏡手術を行っています。次いで、腹腔鏡下胆嚢摘出術は27件で胆嚢摘出術は、胆嚢炎、胆嚢ポリープなどが適応で、高度炎症の胆嚢炎については一旦、穿刺ドレナージ(管をさして内容物を抜くこと)を行った後に可能な限り腹腔鏡下で行っております。乳腺悪性腫瘍手術は26件で乳腺悪性腫瘍(乳癌)に対する手術はセンチネルリンパ節生検を行い、リンパ節郭清に伴う合併症を減らすように努めています。
また、消化器の悪性腫瘍についても、腹腔鏡下での手術を積極的に実施し、患者さんの負担軽減に努めています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) etc. 39 2.51 36.21 15.38% 80.97
K0821 人工関節置換術(膝) etc. 37 1.11 29.92 0.00% 70.73
K0811 人工骨頭挿入術(股) 25 3.72 48.96 16.00% 83.72
K0462 骨折観血的手術(前腕) etc. 22 2.00 14.50 0.00% 68.05
K0732 関節内骨折観血的手術(手) etc. 16 1.25 4.38 0.00% 68.69
一般的な外傷を主とし、幅広く整形外科疾患に対応しています。
その一方、整形外科疾患は近年、専門分野が細分化されており、当院医師が有する専門性を活かした脊椎疾患へ対応をはじめとし、様々な疾患に対応できる体制を整えられるよう大学や関連病院の協力を仰ぎ、診療にあたっております。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 121 1.03 3.85 0.00% 45.91
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 75 1.05 3.49 1.33% 49.73
K867 子宮頸部(腟部)切除術 60 1.00 1.03 0.00% 43.92
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 39 0.82 2.82 0.00% 60.79
K8654 子宮脱手術(腟壁形成手術及び子宮全摘術)(腟式、腹式) 36 1.00 6.89 0.00% 71.22
当院では、婦人科系疾患に関しては、積極的に腹腔鏡下にて実施し、患者様の負担軽減に努めています。そのため、入院期間の短縮、早期社会復帰が可能になっております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 377 2.73 2.10 0.27% 73.51
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 188 2.47 16.03 0.53% 62.98
K279 硝子体切除術 16 1.75 4.63 0.00% 74.06
K281 増殖性硝子体網膜症手術 11 4.00 21.91 0.00% 50.18
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 10 2.30 12.60 0.00% 64.60
白内障の手術は、本データの集計条件上、令和4年度では377件実施しました。
さらに、網膜硝子体疾患や連携医療機関の協力のもと、緑内障関連の手術を多数実施し、眼科領域のほとんどの疾患を網羅するとともに、症例数に裏付けされた質の高い医療を実践しております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 63 1.00 2.08 0.00% 63.10
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 31 1.07 3.48 0.00% 73.84
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 12 0.42 5.83 0.00% 71.17
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 - - - - -
K797 膀胱内凝血除去術 - - - - -
結石に対する治療としては、尿管鏡を用いて結石を除去する経尿道的結石除去術(f-TUL)を主に実施しており、令和4年度は63件となりました。また、膀胱腫瘍・膀胱悪性腫瘍についても多く、膀胱悪性腫瘍手術は31件と多くの症例数を実施しております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 12 0.17%
異なる 15 0.22%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 22 0.32%
異なる - -
医療の質の改善のため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきとされている4症例の患者数と発生率です。
カテーテル関連感染症に対しての適切な挿入部位の選択など対策を行っております。
なお、手術・処置等の合併症は、術後創部感染や人工股関節脱臼や予防接種後の副反応等が見られました。
また、データの集計上ハイフン(-)は症例数が10未満のため、明記しておりません。
更新履歴
R5.9.30
「病院情報の公表」における令和4年度分データを公開しました。