身体抑制最小化に関する基本的な考え
基本的な考え
釧路赤十字病院は、患者の尊厳の保持及び療養環境の質の確保を目的として、身体抑制最小化に取り組みます。
身体抑制は、人権擁護の観点から問題があるだけでなく、身体機能や認知機能の低下、精神的苦痛、活動性の低下を招く可能性があることを十分に認識し、患者又は他の患者等の生命又は身体を保護するため緊急やむを得ない場合を除き、原則として身体抑制を行いません。
身体抑制の必要性については、医療者個人の判断ではなく、多職種で十分に検討し、身体抑制に頼らないケアの実践を推進します。
さらに、身体抑制最小化に関する教育・研修を継続的に実施し、患者の尊厳を大切にする組織風土の醸成に努めます。
当院の基本方針
- 患者の尊厳を守ります
患者一人ひとりの尊厳及び権利を尊重し、安全で安心できる療養環境の提供に努めます。
- 身体抑制に頼らないケアを推進します
認知症ケア、せん妄予防、転倒転落予防、日中活動支援、環境調整等を通じて、身体抑制に頼らないケア
を実践します。
- 身体抑制の早期解除に努めます
やむを得ず身体抑制を実施する場合は、「切迫性」「非代替性」「一時性」の3要件をすべて満たす場合に限定し、多職種で十分に検討した上で実施します。また、身体抑制実施中は継続的な評価を行い、多職種で解除に向けた検討を行い、早期解除及び代替手段への移行に努めます。
- 組織として身体抑制最小化に取り組みます
身体抑制最小化委員会及び身体抑制最小化チームを設置し、身体抑制の実施状況の把握、病棟ラウンド、代替策の検討等を行い、身体抑制最小化に向けた組織的活動を継続的に実施します。
- 教育・研修を継続的に行います
身体抑制最小化に関する職員研修を定期的に実施し、患者の尊厳保持、身体抑制の代替手段、薬物の適正使用等について理解を深めます。
- 患者・家族とともに取り組みます
患者及び家族へ身体抑制に関する方針を説明し、理解と協力を得ながら、安全で安心できる療養環境づくりに努めます。