本検査は、母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査(以下、NIPT(エヌ・アイ・ピー・ティー))であり、その簡便性から検査に関する十分な説明が医療者から示されず、その結果、妊婦がその検査の意義、検査結果の解釈について十分な認識を持たずに検査が行われる可能性があります。不特定多数の妊婦を対象に胎児の疾患の発見を目的としたマススクリーニング検査ではありません。
NIPTは妊娠10~16週に採血を行い、21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーについての確率(陽性、陰性、判定保留)を調べることができる検査です。NIPTは出生前遺伝学的検査の1つであり、出生前検査の遺伝カウンセリング(胎児の心配ごとに対してどのように対応するのが自分たちにとって最良とおもわれるかを一緒に考える)においてとりうる選択肢の1つにすぎません。そこで、ご検討の出生前遺伝学的検査の種類に関係なく出生前遺伝学的検査の遺伝カウンセリングを行う専門外来(遺伝外来)を受診していただくことになります。
なお、当院は、基幹施設の手稲渓仁会病院の連携施設となっています。検査結果によりまして、手稲渓仁会病院とのWEBによるカウンセリングを受けていただくことになります。
〈検査の対象となる方〉
1.既に産婦人科医の診察を受け、超音波検査により胎児の心拍が確認され出産予定日が決定されていること。
2.「母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査に関する指針」より、下記のいずれかの条件を満たすこと。
毎週金曜日午後(要予約)
※原則、パートナーとご一緒にご来院をお願いします。
カウンセリング料のみ 5,500円(税込)
NIPT 検査料(カウンセリング料含む) 110,000円(税込)
検査ご希望の方は産婦人科外来までお問い合わせください。