糖尿病、高血圧、高脂血症のようないわゆる生活習慣病 (一昔前の言い方でいえば成人病) です。特に糖尿病の患者さんはその2大合併症としての眼症状と腎障害のために、患者さんの将来の生活予後 ・ 生命予後が決まります。そのためにも早期発見・早期治療、さらに患者さんの早期教育が重要となってきます。当院では糖尿病患者さん 外来、入院)および家族の人たちも含めて、毎月糖尿病教室を開いております。限られた日常診療の場ではなかなか伝えきれない事などをお互いにゆったりとした場で話しあう事が出来るようになって来たと思っています。又、当院眼科の医師及び透析担当医師とは密に連絡を取り合い、1人の患者さんとして全体を診るよう心がけています。
リウマチといえばもっとも古くから記載されている病気の一つですが、その病態像は、血液検査、XP検査に現れない極早期のものから、XPを撮るまでも無いほど進んだ状態のものまで非常に多彩です。又治療法も必ずしも確立したものもまだないようです。それゆえ患者さん一人、一人にあった治療法を選ばなければなりません。経験と知識のある専門医が必要とされる所以と思われます。またSLEに代表される各種膠原病の診断・治療に関しても同様のことが言えます。
当科ではリウマチ・膠原病の専門医による外来を行っております。
血液浄化法とは、体外循環を利用して患者さんの体にとって有害な物質を取り除き必要な物質を補ってあげる治療法といえます。それぞれの様式において使用されるダイアライザーの孔の大きさは決まっており、取り除きたい血液中の有害物質の大きさ(分子量 : MW) に応じてどの様式を選択すべきかが決まります。
基本形として次の3方法がありあります。
① W : 10の3乗まで (BUN、クレアチン、水分)
血液透析 (hemodialysis : HD)
② MW : 10の4乗まで (B2MG)
血液濾過 (hemofiltration : HF)
③ MW : 10の6乗まで (免疫グロブリン、LDL、肝性昏睡物質)
血漿交換法 (plasma exchage : PE)
その組み合わせにより
① 血液透析単独
② 血液濾過透析法 (hemodiafiltration : HDF)
③ 血漿交換法
④ 血液濾過透析法 + 血漿交換法
⑤ 血液吸着法
があり、当院内科では、いつでも患者さんの病態や状況に合わせて選択し実行しています。
これによって、患者さんの予後は明らかに良くなっています。