糖尿病センターのご案内

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糖尿病センターのご案内

日本における糖尿病の患者さんは、予備軍を含め2050万人(有病者 950万人、予備軍 1100万人 平成24年国民健康・栄養調査)と推定され、総人口の16.1%(6.2人に1人)に及ぶ、現代日本の「国民病」です。釧路地域においても、特定健診受験者の7.2%が糖尿病を強く疑われ、患者さんは年々増加の一途をたどっています。

糖尿病は慢性高血糖を主徴とし、さまざまな異常を伴う疾患群ですが、高血糖状態が持続すると動脈硬化が起こって様々な血管に障害を引き起こします。細い血管では網膜症による失明、腎症による透析、神経障害と動脈硬化による足の壊疽が起き、太い血管では狭心症や心筋梗塞(心臓)、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などが生じます。釧路市民の死因には、心疾患(第2位)、脳血管障害(第3位)、腎不全(第5位)があり、平均寿命が全国平均に比べて1歳以上短く、糖尿病合併症の関与も想定されています。

2013年に当院に開設された糖尿病センターでは、糖尿病を専門に治療する医師、糖尿病看護認定看護師、糖尿病療養指導士(十分な経験もち、試験に合格した看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師・理学療法士)などのスタッフがチームを作って協力し、当科腎臓外来および当院眼科と密に連絡を取りながら、患者さんの治療・生活指導に取り組んでいます。さらに新しい検査法や、臨床治験を含めた治療法の開発・導入にも積極的に取り組んでいます。また10泊11日の教育入院も実施していますので、参加ご希望の方は、かかりつけ医の先生とご相談したうえで、当科外来を受診してください。

新しい検査法 CGM(Continuous Glucose Monitoring 血糖持続測定)による血糖値の日内変動。この患者さんは、日中の血糖は高めですが、夜間早朝に低血糖を起こしていました。

土・日
1週目 入 院 血糖日内変動
(1回目)
蓄 尿 グルカゴン
負荷試験
神経伝導速度 外泊
14:30
看護師
低血糖について
10:30
薬剤師
薬物療法
10:30
栄養士
食事療法
10:30
医師
合併症について
10:30
看護師
シックデイ 外泊
16:00
医師
糖尿病とは
15:30
検査技師
検査について
14:30
看護師
フットケア
14:30
歯科衛生士
歯周病
スタッフ
カンファレンス
2週目 糖尿日内変動
(2回目)
退院
栄養士・看護師
外泊評価
10:30
看護師
災害時の対策
看護師
退院後の目標設定
14:30
理学療法士
運動療法(集団)
医師
検査結果説明
スタッフ
カンファレンス
教育入院プログラムのモデルケース

月に1回玄関ホールにおいて糖尿病教室を行っています。医師や各職種のスタッフが説明を行い、わかりやすい内容になっています。対象は当院へ通院されている方に絞ったものではありませんので、興味のある方はぜひ参加してください。
なお、現在は新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、2020年4月より糖尿病教室を中止とさせていただいております。正面玄関ロビー、内科外来において糖尿病に関する情報を掲示しておりますので、ご来院の際はご覧ください。

糖尿病看護認定看護師、糖尿病療養指導士による療養指導、フットケアを行っております。患者さん個々の生活に合った方法で、糖尿病と付き合っていくことができ、良いコントロール状態が維持できるようにと考えています。フットケアは、問診や足の観察、お手入れ方法の指導を行い、糖尿病足病変の発症予防・進展阻止に取り組んでいます。

糖尿病センターへご紹介いただく際は「糖尿病センター予約診療申込書」に記載後、診療情報提供書と一緒に下記のFAX番号まで送信くださいますようお願い申し上げます。

地域医療連携室直通FAX番号
平日(8:30〜17:00) 0154-22-7145
時間外・休日 0154-22-7176